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 BRAKE ROTOR (VOXA-α&β )

1.優れた耐熱性、耐摩耗性を発揮します。

VOXA ブレーキローターは、FC材(片状黒鉛鋳鉄)をベースに複数のレアメタルを独自のノーハウの元に配合し、カーボンをはじめ鋳鉄の基本6元素の配合まで適正化して専用に開発したFC230DS材、FC210DC材、FC210DE材を適用車種に応じて使用しています。台上試験はもとより実車走行でも優れた耐熱性、耐摩耗性を発揮しております。
プロトタイプ(スリット形状等が生産品と若干異なる)を使用しサーキットで純正品との比較評価を行った結果、熱クラックの発生が大幅に抑えられ、磨耗が均一で磨耗量が大幅に減少しております。


<サーキット走行試験後の熱クラック発生状況比較>

<走行条件>
・ツインリンク茂木(フルコース)
        x2セット
・筑波1000
        x10回以上
・本庄サーキット
        x10回以上
・日光サーキット
        x4回


<前記サーキット走行試験後の磨耗量比較>



<前記サーキット走行試験後の磨耗量比較>

・ブレーキローターの磨耗量は純正品に比べて大幅に減少しております。
・ブレーキローターの局部弾性変形が抑えられた結果ブレーキパッドの磨耗量も改善されます。





2.良好な冷却性を発揮します。

VOXA ブレーキローターは、パッド当り面の大きさ、ローターの厚み(フィンの高さ)、ローター外径に応じて、下記の3つのフィンパターンを採用しています。今後も性能向上のため、さらなる改良を続けていきます。


<ビュレットフィン(弾丸状フィン)>

ローターが回転した時のフィン背面の空気の 「よどみ」 を大幅に減少させます。この結果、ローターの通風性が向上し冷却性が改善され制動時のローターの温度上昇を抑えます。
内周側に飛び出たビュレットフィンAと、Aより少し引っ込んだビュレットフィンCの構成により空気を取り入れる間口が拡がります。ここから取り入れた空気は、ビュレットフィンAの前面に沿って流れる空気と、ビュレットフィンCの前面に沿って流れる空気に分離されます。
ビュレットフィンAの前面の流れは、ビュレットフィンBとの隙間を通ってビュレットフィンBの背面に流れ込みビュレットフィンCの前面の流れと合流しスムースに排出されます。一方、ビュレットフィンBの前面の流れは、ビュレットフィンBの長さが短いためビュレットフィンCの背面に「よどみ」を形成せずにそのまま排出されます。


<マルチスプリットフィン>

空気の流入角に近いセット角θ1を持つ第一フィン、少し小さいθ2、更に小さいθ3を持つ第二、第三のフィンで構成されています。このθの三段構造が流れのよどみが出来にくくなるように作用します。
また、各フィン長さが短く、かつ各々が回転方向に対して凹状のRが設定されているため、フィンの回転方向背面に発生し流れを阻害するよどみが出来にくくなるように作用します。
かつ分割フィンでありながら回転方向にブレード(回転翼)としての隙間がないのでロスなく空気を排出します。
各々のフィンの半径方向外方の端部がR状になっているので、定常流に設置した円柱と同様の作用により、端部を越えた流れは端部Rに沿って流れ、フィン間の隙間を通る流れと滑らかに合流します。


<スパイラルフィン>

フィン端の向きにかかわらずフィンの中にある空気分子の質量はローターの回転に伴い遠心力を受けて外周方向に移動します。これにより空気の流れが発生します。
一方、フィン端でローターの回転方向に対して進み角を持っているので、フィン端で剥離した空気の流れは大小様々なカルマン渦を発生します。カルマン渦の発生によりこの部分の圧力が低下するので、内周側から強い空気の流れが発生します。
また、内周側では飛び出たフィンと、引っ込んだフィンの構成により空気を取り入れる間口を拡げてあります。



3.安定した効力を発揮します。

1.独自の材料
2.独特のフィンやスリット形状が安定した効力を発揮します。


<効力特性比較>

ブレーキローターの温度が上昇しても摩擦係数の変動の少ない独自の材料を使用しているので走行条件が変わっても安定した効き感が得られます。



<スリット特性比較>

VOXA ブレーキローター
(ヴォルテックスグルーブタイプのスリット入り)
ブレーキローターの回転に伴うブレーキパッドとスリットの交差角「θ」の変化(θ→θ'→θ"への変化)が少なく、ざらざら感のない滑らかなブレーキタッチが得られます。
また、隣り合うスリット同士のラップ代の設定によりブレーキ効力の増大がはかられております。

通常のスリット品
ブレーキローターの回転に伴うブレーキパッドとスリットの交差角「θ」の変化(θ→θ'→θ"への変化)が大きく、滑らかな効き感が得られにくい設定になっております。



 VOXA-β(2ピース)ブレーキローターの技術特長

1.完全フローティング構造採用
ディスクとセンターピース(ベルハウジング)はホルダーを介する完全フローティング構造を採用しています。リテーナスプリングの作用で一般路を走行すても異音(ガタガタ音)の発生がなく、ハードな走行をしてもディスクの熱倒れの発生がなく安心して走行できます。
ディスク部分はVOXA-α (1ピース)で定評の材料を採用しています。


2.高品質の構成部品の採用
各構成部品は高精度で加工されておりリテーナースプリングなしでも走行中にガタ感を感じることがありません。
ホルダーには耐食性の良い緑色クロメート処理を、締結ボルトには高級クロムモリブデン鋼を採用の上、緑色クロメート処理を施してありますので、錆の発生が少なく高い信頼性が得られます。
センターピースは美しいアルマイト処理を施してあります。





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